EeePCチップス集

EeePCチップス集

文章を入力していると知らぬ間にタッチパッドに触れて、カーソルが飛んで入力位置がずれたり、
一瞬選択状態になって入力した文字が消えたりすることがあります。
こういった誤動作を防ぐためにタッチパッドを無効化することができると便利です。

701 4G-X/SD-Xではすでにこの機能が有効になっています。
それ以外の機種では、「システムツール−タッチパッド切り替え」を開いて、"70x(edge scroll)"
モードにすると有効になります。
このモードでは、タッチパッドによるスクロールが2本指操作から右端を指で上下になぞる操作に
変更されます。
またこのモードにすると「設定−タッチパッド」でタッチパッドの微調整ができるようになります。

上述の機能でタッチパッドの誤動作は9割方防げますが、長時間文章を入力するときはやはり完全に
タッチパッドを無効化した方が安全です。
それを実行するツールが下記のところで公開されています。

タッチパッドスイッチャー

お奨めします。
注意)と言いながら、eee-controlでも無効化することができます。こちらの方が手軽。

  • アプリケーションについて
  • Netbook Remix

eeeUbuntu 8.10, eeeMint 6.0にプレインストールされています。
使用するには、[設定−セッション]を開いて、"Netbookランチャー"にチェックを入れて
ログインしなおすと自動的に起動します。
Compiz-Fusionとは相性が悪く画面表示が乱れるので、Compizは無効にしてください。
Compiz-Fusionの無効の仕方は、[設定−外観の設定]を開いて視覚効果をなしにします。

eeeUbuntu/eeeXubutuの簡易インストーラーで簡単にインストールできます。
インストーラーがEeePC用に調整するので実用的に使用できます。900A
Compiz−Fusion, Netbook Remixとは相性が悪く表示が乱れるので、両者は無効にして
から起動してください。

  • ・eee-control

eee-control(アプレット)はEeePCのハードウェアを制御する強力なツールです.
無線LAN,bluetooth,カメラ,カードリーダーのon/off、ファンの省電制御、インスタントキーに機能の割り当て、
CPU温度、ファン速度の表示など多彩な機能を持っています。
しかし何といっても、CPU動作クロックのオーバークロック/アンダークロックの制御が優れています。
FSBを直接変更しれこれを実現しています。
ただし、このクロック制御が使えない場合があるので注意してください。
EeePC 701SD-X, 900A および
EeePC 901-X,901-16GでBIOS-1808,1902(現在のところ最新)を使用しているとき
クロック制御は使用できません。(動作させるとシステムがハングアップします)
901のときはbiosのバージョンをダウンさせれば使用できますが、SD-X,900Aでは対応方法はありません.
また、1000Hではクロック制御は使えますが、オーバークロック(super)はできません.(アンダークロックは可)
クロック制御は、初期状態では無効になっています。
設定メニューの[パフォーマンス制御]にチェックを入れると有効になります。

  • [eee-controlでホットキー,インスタントキーの機能割り当て]

eee-controlでFn+f5,f6(1000HのときはFn+f7,f8,f9)やインスタントキー1,2,3,4に機能を割り当てる
ことができますが、初期状態ですでに次の機能が割り当てられています。

  • 括弧は1000Hのとき

Fn+f5(f8) .... 外部ディスプレイのon/off
Fn+f6(f9) .... システムモニターの起動
Fn+(f7) ...... ディスプレイのon/off
インスタントキー1 ... ディスプレイのon/off
インスタントキー2 ... Bluetoothのon/off
インスタントキー3 ... カメラのon/off
インスタントキー4 ... Skypeの起動

  • eee-controlで機能を割り当てると、従来の機能とeee-controlで設定した機能の両方とも

有効になります。(すなわちキーひとつでふたつの機能が動作する)
従来の機能を無効にしてeee-controlで設定した機能だけを有効にしたいときは、インスタントキー
の場合は「設定−ユーザーインスタントキー設定」でブランクのコマンドを登録すればいいですが、
Fn+f5,6(,7,8,9)の場合はconfigファイルを直接修正する必要があります。

ディスプレイのon/off ........ /etc/apci/events/eee-video2の中身をコメントアウト
システムモニターの起動 ...... /etc/asusosd.confのfnf6commandをクリア

UbuntuにはPulseaudioが標準搭載されていますが、EeePCでは、ミュート時に雑音が入るので、
eeeシリーズでは無効にしてあります。
そのためアプリケーションでオーディオ出力をpulseaudioにしてあると音が出ません。
このときはオーディオ出力をalsaに変更してください。
また「設定−サウンド」でサウンド出力を指定できます。
音がでないときは、音量調整ウィンドウを開いて、PCM,Front,LineOut,Masterなどの音量が0に
なっていないか確認します。

システムを再起動して、ブートメニューでUbuntuへ切り替えて起動すると音が出ない現象が発生します。
どういった環境で起こるかすべては調べていませんが、901-X/eeeubuntu 8.10では起きます。(再現性あり)
シャットダウンしてからUbuntuを起動する場合はこの問題は起きません。
原因は不明。

  • バッテリー駆動時間の改善

XPやXandrosに比べるとバッテリーの持ちが悪いといわれるubuntuですが、工夫次第で駆動時間を
延ばすことができます。

・eee-controlの設定のスマートファン制御を有効にしてFANの回転を最適にする。
・eee-controlのパフォーマンスを"powersave"にしてアンダークロックによって電力消費を抑える。
・電力を消費する無線LANとSDカードリーダーは使用しないときはoffにしておく。
・バックライトの輝度を落として節電する。
gconf-editorを起動して、apps->gnome-power-manager->backlight,timeoutのページを開き、
一定時間キー入力やマウスの入力がないときはバックライトの輝度を落とすように設定する。

Windowsネットワークに接続する方法
デスクトップ上の"Windowsネットワーク"アイコンを開いて接続します。
どうしても接続できないときは共有名のIPアドレスを/etc/hostsに定義するとうまくいきます。

  • ・簡易ランチャーにアプリを登録する方法

Thunarを使ったシンプルなランチャーですが、こんなものでもメニューから起動するよりは操作は楽になります。
アプリを追加したとき、メニューにアイコンを追加するには「すべて」フォルダーに追加したアプリが存在している
のでそれをドラッグして該当のメニューにドロップします。

最初に無線LAN接続するとき、すなわちライブCD起動したときとHDインストールしたときに、
無線LANにどうしても接続することができないことがあります.
(eeeMint 5.0で起きることを確認していますが、必ず起こるわけではありません)
このようなときは、無線LANのon/offを行うことで解決します.
fn+F2キーで無線LANをOFFにし(インディケーターランプが消灯)、再びONにします.
この動作を2回繰り返します.
その後、無線LANに接続しにいけば接続することができます.
ただし、ネットワークマネージャーが接続動作中のときは行わないでください.
一度接続した後は自動的に接続するようになります.
また、ネットアークに接続しているとき、Fn+f2キーでoffにして再びonにしたとき
ネットワークマネージャーが自動的に接続にいかないことがあります。
立ち上げてはじめてFn+f2キーを使ったきに起こります。
このようなときはもう一度Fn+f2でoff->onを繰りかえすと自動的に接続にいきます。
以降は一度のoff->onで自動的に接続にいきます。
(ただしネットワークマネージャーがonを検出して再接続にいくまで10〜20秒くらい待つ必要があります)
同じような現象はサスペンドから復帰してきたときにも起こります。
このときもFn+f2キーでoff->onをすると自動接続します。
以降はサスペンド復帰でなにもしなくても自動的に接続するようになります。
EeePC 901/1000Hの場合WEPよりWPA接続の方が安定接続しやすいようです.
また、WEPは手動設定では接続できません.(ローミングなら可)
この901/1000Hの無線LANドライバーは、ローミングを有効にするためwpa_supplicantコンパイル
オプションをONにしてコンパイルしてあります.
そのためか手動設定よりローミングからの方が安定した接続を得られるようです.
したがってローミングの使用を強く推奨します.

  • システムアップグレード後のクリーニング

HDにインストールするとアップグレードの通知がきますが、200個以上のパッケージの更新があります.
アップグレードを実行するとディスク容量がかなり消費されます.
よってアップグレード後のクリーンアップは必ず行った方がいいでしょう.

  • ・パッケージの削除

インストールし終わったパッケージファイルがキャシュに残っているのでこれを削除します.

  • sudo apt-get clean

これで200MB以上の領域が空きます.

カーネルのバージョンが上がったときは古いカーネルがそっくり残っているのでこれを削除します.
インストールされているカーネルのバージョンの確認.
dpkg -l|grep linux-image
dpkg -l|grep linux-headers
新しいカーネルと古いカーネルが表示されるので古いカーネルのバージョンを覚えておきます.
sudo apt-get remove linux-image-[カーネルバージョン]-generic
sudo apt-get remove linux-headers-[カーネルバージョン] linux-headers-[カーネルバージョン]-generic

これで100MB以上の領域が空きます.

  • EeePCで最低限やっておきたいチューニング

eeeシリーズ(eeeUbuntu/eeeXubuntu/eeeMint)のベースとなっているUbutnuは決して軽い
ディストリビューションではありません。
また、Eee PCも決してハイスペックなマシンとはいえません。
したがって、SSD,SDHCへインストールしたら以下のチューニングは必ず行ってください。
チューニングを行えば十分満足のいく使い心地を得ることができます。

注意)必ず起こるわけではありませんが、SDやHDへインストールして初めて起動するとき、
極端に速度低下することがあります。
これはcron処理がまとめていくつも走っている影響です。
再起動すると直ります。

  • ・ラムディスクを使う.

tmpフォルダをRAMディスクに取ります.
/etc/fstabに
tmpfs /tmp tmpfs defaults,noatime 0 0
tmpfs /var/tmp tmpfs defaults,noatime 0 0
の2行を付け加えます.

  • ・参照書き込みを減らす.

/etc/fstabにnoatimeを記述する.

UUID=5caa3a4c-1bb4-40a4-a119-d0b9e80713ea / ext3 relatime,errors=remount-ro 0 1

      • >

UUID=5caa3a4c-1bb4-40a4-a119-d0b9e80713ea / ext3 noatime,errors=remount-ro 0 1

  • ・firefox3を高速化する.

最初は軽快に動作するfirefox3も使っているうちにもたつくようになります.
これはホームに大量の書き込みを行うためです.
書き込みの遅いSDHCのときはもたつきが激しく起こります.
(新しいページを開いたとき、firefoxのウィンドウ全体が灰色になり、
操作を受け付けなくなることが頻繁に起こるときは以下のチューニングは必須です)
これを改善するには、以下の手順で行います.

  • 1.firefox3を初期状態に戻す

ブックマークのバックアップをしてから、
rm -fr ~/.mozilla/firefox

  • 2.ホームへの書き込みを減らす.

firefoxを起動し、編集−設定のセキュリティページにある最初の3つの「〜警告する」チェックをすべて外す.
firefox3がバージョンアップすると勝手にチェックが付くので気をつけてください.

  • 3.キャッシュを/tmpに取る.

URL欄に"about:config"と入れます.
変数欄で右クリックをして新規作成-文字列を選ぶ.
browser.cache.disk.parent_directoryを定義し、値を/tmpにする.

  • 以上の方法でfirefox3は充分実用的な速度で動作するようなりますが、さらに高速化をするには、

ホームのfirefoxフォルダ全体をRAMディスクへ取る方法があります.
http://blog.browncat.org/2008/04/asus_eeepcfirefox3.html

障害にやや弱くなる副作用があるのでこのチューニングをかけるかどうかは任意ですが、
効果はあります。
ext3ジャーナルファイルシステムの高速化(writeback)

  • 周波数モニターによるCPUクロックの操作について

eeeUbuntuとeeeMint5.0において、パネルに周波数モニターを登録するとCPUクロックと
governor(調速モード)をGUIで操作できるようになります.
そのために設定を行います.

  • sudo dpkg-reconfigure gnome-applets

yesかnoときかれるところはyesと答えておきます.
注意)8.10,6.0ではこの設定は必要ありません。

  • パネルに周波数モニターアプレットを登録して、モニターをクリックすると、設定できるクロック数と

governorが表示されます.

  • 周波数モニターによるCPUクロックの操作について [governorの種類]

ondemand...負荷に応じて動的にクロック数を変えます.
conservative...ondemandoと同様に負荷に応じてクロック数を変えますが、ondemandは直ちに変化するのに対し,
conservativeはゆっくりとクロック数を変化させます.
performance...パフォーマンスを優先させるため常に最大のクロック数で運用します.
powersave...省電力を優先するため、常に最低のクロック数で運用します.

  • governorはデフォルトでは"ondemand"になっていますが、ここで変更することができますが、

再起動すると"ondemand"に戻ります.
永続的に変更するには、/usr/local/bin/scripts/cpufreqsetにコマンドを記述してください.

  • 注意)実際にはcpufreqデーモンが稼働しているのでダイナミックモードで制御されています。

その設定は/etc/cpufreqd.confで一括して行います。
参考ページ:http://d.hatena.ne.jp/kakurasan/20070720/p1

  • [コマンドの説明]

CPUクロックを固定する...cpufreq-set -f [クロック数]
governorの設定...cpufreq-set -g [governor]
動的に変更する範囲の設定...cpufreq-set -d [クロック数]/cpufreq-set -u [クロック数]

  • 901,1000,S101用にgovernorを自由に設定できるツールがここで公開されています.

Atomのcpu0,cpu1に対応し、個別設定ができ、お奨めします.

ubuntuEeePCで動作させるためにカスタマイズするスクリプトがネット上で公開されていますが、
eeeUbuntuなどではすでにEeePC用のカスタマイズはほとんど対応済みであり、最適に機能するよう
調整してありますが、カスタマイズスクリプトを適用すると、それらが壊されてしまいます.
よってそれらのカスタマイズスクリプトは絶対に適用しないでください.

  • EeePC以外のUMPCノートで使用するときのヒント

EeePC以外のUMPCノートでeeeシリーズを使うときの注意点はインストールしたとき
機種を適当に選択することです。
それには無線LANチップが既存のEeePCと同じである機種を選択するといいです。
EeePCでも海外モデルのように日本では未発売の機種の場合も同様に考えます。

4G-X,900-X,900A,1000HA,S101 → Atheros/ARxxxx
701SD-X → Realtech/RTL8187SE
901-X,901-16G,1000H-X → Ralink/RT2860STA

  • 機種を選択するには例えば、

Aspire One(Acer) → 4G-X
LB-G1000(Mouse computer) → 701 SD-X
Wind netbook u100(MSI) → 901-X
...

  • Atherosチップを使った4G-X,900-X,900A,1000HAはチップの型番は微妙に違いますが、

使うドライバーは同じなので、選択機種はどれでもいいのですが、解像度が一致する
ものを選択するといいでしょう。
4G-X ... 800x480
900-X,1000HA ... 1024x600

・eeeUbuntu...UbuntuをEee PC用に当サイトでカスタマイズしたものです.
eeeXubuntu...XubuntuをEee PC用に当サイトでカスタマイズしたものです.
・eeeMint...Linux MintをEee PC用に当サイトでカスタマイズしたもの.
・eeeKubuntu...KubuntuをEee PC用に当サイトでカスタマイズしたものです.

ISOファイル